「雲龍釜」と釣釜用３点「釜鐶・釣手弦・釜鎖」の出品です。 生前に趣味のお茶を楽しんでいた母が譲り受けたもので、入れてあった古い箱には、前の持ち主の名前や１９６４年などの書き込みが。 譲り受けのあと、これらの道具は使われず、今後の使用予定がなく出品させていただきました。 前の持ち主の書き込み１９６４年から計算しても、約６０年の経年であり、写真でご覧いただけるように釜内部の錆、釜内部ほどではありませんが、釜外部や蓋、釣釜用の３点にも発錆が見られます。 「雲龍釜」と「釜鐶・釣手弦・釜鎖」について、以下に説明します。 なお、いずれも誰の作かは不明です。 【雲龍釜】鉄製。蓋を含め釜の内外部には錆や一部変色が見られますが、目立つようなキズ、凹み、変形はほとんど見られません。また、錆の進行による鉄の脆化（ぜいか）もほとんど確認できません。釜底の「鳴き金（煮え金）」の１ヶ所が脱落しているようです。なお、水漏れのないことは確認済です。ちなみに、釜の両方の耳は龍頭のようです。 高さ（蓋摘み含）約２０．５ｃｍ、横幅（耳含）約１６．５ｃｍ、 口径約１３ｃｍ、底径約１４ｃｍ、全重量は約２ｋｇ（蓋約４００ｇ）。 【釜鐶】鉄製、少し錆が。直径約１０ｃｍ、重量約５０g×２。 【釣手弦】鉄製、少し錆が。中が空洞の「袋弦」、「わび・さび」を表現する意味で製作時に開けられた小さな「虫食い穴」が数ヶ所にあります。 横幅約２０ｃｍ、縦幅約１７．５ｃｍ、重量約１３０ｇです。 【釜鎖】鉄製、少し錆が。全長約２３０ｃｍ、重量約７００gです。 古い「雲龍釜」と「釜鐶・釣手弦・釜鎖」ですが、古物であることをご理解いただき、釜の錆落としなどのお手入れの上、使っていただければ大変に幸いです。 なお、「雲龍釜」と「釜鐶・釣手弦・釜鎖」との適合性（例えば荷重や寸法など）について、ご使用に際してはご確認よろしくお願い致します。