2007年、ハーディがゼニスを世に出す10年以上前に、プロダクトマネジャーのハワード・クロストンは世界で最も軽くて、少ない力で遠くへラインを運べる抜けの良い竿、牛の目を射抜くほどの正確さでフライを運べる竿、そんな竿を目指してエンジェルを作りました 当時のエンジェルはハーディのトップラインで、例えばこの9フィート4番のモデルは希望小売価格が995ドルもしました ハーディはよほどこのエンジェルシリーズが気に入っていたらしく、後に更にアクションをエキスパート向けにしたウルトラファーストモデルのエンジェル TE を1100ドルで売り出すことになるのですが、それはまた別の話 英国で作られたエンジェルはイギリス製の竿としてはモダンなファーストアクションで、調子は同社のゼニスに似ています というよりもエンジェルのアクションを追求した結果できたのがゼニスなのですから、似ているのは当たり前なのかもしれません イギリスの川に合わせて制作された竿というよりも、アメリカの、そして世界のフライフィッシングシーンに合わせて作られているという方が適当かと思います 自重は実測で94グラムほどで、ハーディ伝統のスピゴットフェルールを備え、カーボンシートを張った独特の素材感のアルミ製シングルアップロッキングシートが付いています スライドシートの上面にわずかな傷があるのと、アルミのロッドケースにもわずかな凹みが1か所ありますが、全体としてはとてもきれいなコンディションです 付属品はアルミケース用クロスバッグに破れている箇所があるのとロッドエンドプラグが付いていませんが、未使用品ですのでグリップやブランクス自体はとてもきれいです 9フィートという長めの竿は細いティペットを使ったフィネスの釣り、水の澄んだプールや湖、管釣り等の開けた場所で大物を狙って遠くにふわりとフライを落として誘う、そんな釣りに向いていると思います 竿の長さによるしなりが細いティペット切れを防ぎ、大物とのやり取りでも力を発揮してくれることでしょう ご不明な点がありましたら、お気軽にご質問ください 仕事の都合で発送が2日ほど遅れるかもしれませんが、よろしくお願いいたします