大型図録本 小川芋銭画集 小川芋銭作品集 印譜 落款印章 日本画 掛軸 書 屏風 風景画 南画 文人画 山水画 235点 小川芋銭子 河童 カッパ
鈴木進 監修
日本経済新聞社 発行
昭和63年初版
約35ｘ27.5ｘ4.5cm
266ページ
函入 布張り上製本
定価 50,000円
カラー・モノクロ
※絶版
明治時代～戦前の昭和期に活躍した日本画家、河童/カッパを主題とした画でも知られる
小川芋銭/小川芋銭子の大型図録本・作品集・画集。
貼り込みカラー作品写真図版60点、モノクロ作品写真図版175点、印譜には落款印章を47点収録。
大作から、掛軸に好適な書、山水画、文人画、風景画、画帳などの小品も網羅。
年譜には各年の制作した作品、出展などの詳細な情報、多数の文献目録、論考テキスト等内容も充実。
贋作が多く作られた作家のため、
大きい図版で、限りなくオリジナルに近い写真・昭和末期の高度な印刷技術で再現された本物作品を多数細部まで観ることができる本書は、真贋鑑定にも役立つ、愛好家、収集家必携の大変貴重な資料本です。
【小川 芋銭】
（おがわ うせん、本名：小川茂吉、幼名：不動太郎、男性、1868年3月11日（慶応4年2月18日） - 1938年（昭和13年）12月17日）
日本の画家。19世紀から20世紀前半にかけて活躍した日本の日本画家。
小川家は武家で、親は常陸国牛久藩の大目付であったが、廃藩置県により新治県城中村（現在の茨城県牛久市城中町）に移り農家となる。最初は洋画を学び、尾崎行雄の推挙を受け朝野新聞社に一時雇われの画工として入社、挿絵や漫画を描いていたが、後に本格的な日本画を目指し、川端龍子らと珊瑚会を結成。横山大観に認められ、日本美術院同人となる。
生涯のほとんどを現在の茨城県龍ケ崎市にある牛久沼の畔（現在の牛久市城中町）で農業を営みながら暮らした。画業を続けられたのは、妻こうの理解と助力によるといわれている。画号の「芋銭」は、「自分の絵が芋を買うくらいの銭（金）になれば」という思いによるという。
身近な働く農民の姿等を描き新聞等に発表したが、これには社会主義者の幸徳秋水の影響もあったと言われている。また、水辺の生き物や魑魅魍魎への関心も高く、特に河童の絵を多く残したことから「河童の芋銭」として知られている。
芋銭はまた、絵筆を執る傍ら、「牛里」の号で俳人としても活発に活動した。長塚節や山村暮鳥、野口雨情などとも交流があり、特に雨情は、当初俳人としての芋銭しか知らず、新聞記者に「あの人は画家だ」と教えられ驚いたという逸話を残している。
贋作が多く作られた作家でもある。そのため、公的機関が「小川芋銭の作品」を公費で購入する際、仮に贋作であるとすると無意味かつ税金の無駄であるため、購入の正当性や鑑定依頼先を巡ってしばしば議論になる。
【目次 】
文人芋銭 鈴木進
図版
第一部 風景・人物
第二部 水魅山妖
第三部 画帖・画巻他
印譜
小川芋銭の画世界 弦田平八郎
小川芋銭年譜 藤本陽子編
小川芋銭文献目録 藤本陽子編
図版目録
【図版目録 より一部紹介】
作品表題、製作年、材質・形状、寸法、所蔵先、出品展記載
●図版第一部 風景・人物
〈原色図版〉
薬山長春(対幅) 大正2年 絹本彩色・軸装
三頭大笑 大正6年頃 絹本彩色・軸装 遺作展
抱甕痴 大正8年 紙本墨画・軸装 第5回珊瑚会展
帰去来(部分) 以下詳細情報略
樹間如水人如魚
黄初平
夕風
石炭と椿の円光
新緑潤国土(部分)
夢中野干燈
霧と木の芽
山高月小(部分)
山中楽民(部分)
丹陰霧海
丹陰霧海
貯水池の辺りを行く牛市の群
万金方著述(部分)
浮動する山岳
止水
積雨収(部分)
太古香
桃仙子(部分)
桃花源(部分)
海島秋来
若葉と水蒸気
闘鶏村(部分)
水国三月
水国十二橋
魚鳥と童子
甲州朝富士
桃花流水送漁夫
反照
雲巒烟水・江村六月
待鶏鳴
秋嶺明浄粧
早夏人馬之野
霞ヶ浦
引舟
一陽来復
湖上迷樹
涼気流
小六月
〈白黒図版〉
断琴の夕
隠家
廻国行路
初秋夕心
野分(夏嵐)
風雨六月
貼交屏風
石羊
霊鯉
肉案
肉案
斬猫
三人笑
西畴の図
開拓
深秋
湖村秋晴
暮天晴雪
飲中八仙(８幅)
石羊
帰去来
小鰕網(沼四題の内)
檜原湖(沼四題の内)
家鴨小屋(沼四題の内)
泥鰌打ち(沼四題の内)
暁山雲
三月鶏頻闘
谷神
抱甕大痴
新緑潤国土
夕月
老子像
虎渓三笑
山中楽民
踊
水芭蕉
冬日
万金方著述
桃花源詩意
石非羊
老子
迂泉道人洗面之池
出水地の観月
劉伯倫
山高月小
大公望
唐淵明
三万六千日
荒園清秋
暁鶏声
天下第一峯
閑古鳥(春)
蛍(夏)
名月(秋)
雪五尺(冬)
魚雨
王摩詰詩意
桃仙子
積雨収
桃花源
雲樹浄麗
江村楽民
水村童子
闘鶏村
蓬丘仙寰
淡雲煙林
沼沢春隣
加東州十二橋
潮来風景
晴秋漁浦
津久波山
長沙漫歩
瓜小屋
芭蕉翁
奥の細道
水郷(十二橋)
仲夏水村
早夏久慈上流
水村七夕
軽雨－犂
雨後温泉
春雨の島
砂山西瓜畑
闘草春日
豊幡浦
水郷春日
園林三月
桃源
野渡春雨
二仙
無用大用
獅子過大野
水光
芙蓉群峯
筑波春雲
只識磨古今
刀江無月雨
田神祭
菟玖波仙郷
採蓴
春野
桃花源
漁浦
野橋
煙霧
天池の水
海潮音
海潮音
時雨
山湖清風
暁霧
筑波嶺
虎渓三笑
寿老
翁の面
奥の細道一草の戸
芭蕉句意居守
春の風（４幅の１）
浮草（４幅の２）
雲や秋（４幅の３）
時雨山（４幅の４）
水郷秋趣
七月清涼味
桃花源
揺動紅蓼花
万木黄
煙水
春日遅々
●図版第二部 水魅山妖
〈原色図版〉
若葉にむさるる木精
山彦の谷
水魅戯
畑のお化け
狐隊行
祭魚
野狐
金太郎とカッパ河童百図
山姥とカッパ河童百図
因指見月河童百図
〈白黒図版〉
水虎とその眷族
樹下石人談
丁卯清平
雪女
雪姥と黒狐
黒竜
河伯(親子)
朱面河童
祭魚
河伯東面而視不見水端
河童
カッパ及び真鑑聖人歌
ほにほろ
河伯言
河伯
河童百図 大正12年一昭和12年
河童の戯れ
胡瓜畑の親子
大鵬
かっぱのまぼろし
登龍門
白藤源太
河童と河牛
カイツブリのひなとカッパ
河童松
岩になった河童
水戸浦のカッパ
類同
うきぐさ
カッパ虫
●図版第三部 画帖・画巻他
〈原色図版〉
草虫帖
酒仙帖
スケッチ(スケッチ帖より)
〈白黒図版〉
田園四季草画絵巻
水草絵巻
草虫帖
三三帖
色紙
眼食帖
宝雲帖
酒仙帖
扁額
無心庵
芦花明
白頻如白雲
蛙
さびしかれ
デッサン（９点）
下図 樹下石人談
自画像
草汁漫画
