*【説明文】難問題の系統とその解き方 世界史 中村義 綱川政則。教育社から出ていた 難問題の系統とその解き方シリーズ 9です。初期の頃は物理だけでなく各教科様様な難問題の系統とその解き方がありました。社会ではこの世界史と、他に日本史がありました(なお、日本史の出品は今回はありません。Season 1で出品済。ちなみに今はSeason 3)。見開きA4(A5) 300ページ程度のソフトカバー。特長は抜粋すると：

• 'つまり難問題こそは入試の中心であり、合否を左右する要石なのです。(中略) 我々が得た結論 は、難問題の解明と《教科の壁》の征服とは全く 同一体である、ということです。 (最初の教科共通の文言)’
• ’諸君は本書を一見して，これまでの世界史問題集と全くちがっていることに気づくであろう。どこがちがうのか。第一にすべて論述を要求されている問題を中心に構成され ていることである。第二は設問にはすべて，解説がくわえられていることである。何故こうした構成をとったのだろうか。いうまでもなく，諸君たちが，これから立ち向かう大学入試世界史問題を突破するためである。 ’
• ’ところで，本書は世界史参考書でも，概説書でもなく，まぎれもなく問題集である。 問題集を勉強するのは，ー通り教科書なり，参考書を読んだ者が，様々な問題を考える ことによって出題解答の型になれること，教科書，参考書の通読では養えない学習上の 盲点に気づくこと，記憶した知識を確かめることを目的にする。本書に収録されている例題はほとんどが最近出題された問題の中から，上記の目的に そうよう選ばれたものばかりである。その上本書の特徴は，第 1章から第 5章までの最初の概論と各問題の解説にある。この二つによって，単なる問題集でなく諸君たちの歴 史の思考力，理解力を養うための教科書，参考書の役割を果たすと信じる。’
• ’こうした判断から，各章にはすべて，従来の問題集にはない概論を附した。ありきたり のまえがきではない。 第1章の歴史理論は史学概論，史学史ともいうべきもので，諸君たちの歴史認識をき たえるに役立つ概論，設問，解説からなっている。 第2章から第5章までは，諸君たちの使用している教科書の編制構成ととくに変わっ ている点はないが，概論ではそれぞれの時代を大づかみに把握することにより，その時 代の歴史像をつくるのに役立つねらいで叙述されている。したがって，設問に取り組む 前に各章の概論だけを通読することも諸君の知識を深め，また整理するのに有効と思う。 第6章はそれまでの章で必ずしも十分に学習できなかったと思われる点を，課題設定して最近の入試問題から精選したものである。 ‘
• ’ごらんのようにすべての例題に長短合わせて 122の解説がつけられている。例題に対 して，直接のもあれば，間接のもある。しかし「難問」はただ正解をみるだけでなく， 大切なことは，正解に導く過程=プロセスである。アプローチは文字通り，解答への最後のステップとなっている。つまり，諸君たちが例題や解答の中で，歴史の理解力を十分身につけられるためである。内容は現在の歴史学界で論じられているような問題， 成果をもふくむ高度なものもあり，また図解，地図，年表もある。解説が単にその例題 に限らず，同様の問題や，その例題から派生する多様な問題の導きの糸となるよう工夫されている。したがって諸君たちは解説を，始めから通して丁寧に学習することで，概論で把握したその時代像をより具体的に各時代，各地域，各固々の歴史事実について深 めることができよう。 ‘
• ’以上のように本書を十分に努力，活用されれば，世界史入試の「難問」も平易な問題に変じてしまうであろう。栄冠を期待する。 ‘

地歴の難問集というのも最近はそう見かけないですが、これは昔にあったかなり強力な問題集と思います。世界史入試の「難問」も平易な問題に変じてしまう らしいので、読めれば相当の実力ということと思います。例題122、章末問題 47。例題の解説は問題の直後、章末問題の解説は巻末にまとめてある。

*【状態】カバーあり。裁断はしておりません。少し汚れあり。書き込みは無いと思いますが、若干の見落としはご容赦ください。中古品であることをご理解ください。状態に過剰に神経質な方はご遠慮ください。