元～明初時代の竜泉窯砧青磁鎬紋碗です。
時代と書付も本物を保証します。 砧青磁の今出来のフェイク品と一緒にして貰っては困ります。
愛好家ですから安くよりお譲りましすが、専門店ではおそらく倍以上はすると思います。
掘り出し物とはこういう物を言うのではないでしょうか。

よく見ると、高台と口の形状にわずかに歪があるのが分かります。
薄い素地をろくろを引いた証拠です。
現代作の物は型抜きで素地を作っているものが多いので、このようにはなりません。
青磁釉が、薄い素地に厚く掛かっており、翡翠のような美しい色に上がっています。
青磁は焼成中に釉薬が下がってきますので、口付近は特に厚く掛ける必要があり
なお釉を内側と外側に均一に掛けないと収縮率の違いで割れてしまいますので
クロムの入っていない昔ながらの青磁を焼くのは非常に難しいのです。
【クロムが入っていると、薄くても発色しますがこのような色にはなりません。】

宋時代の砧青磁もいいですが、元時代の翡翠色の青磁もまた見事です。
高台に小さな欠けがあります。

これは私が直接、出川直樹先生に見て頂き、
その後に箱を作って先生に書付を書いてもらった物です。
出川直樹先生は、古陶磁鑑定の第一人者であり、何冊も鑑定の本を出しておられ
特に『古陶磁鑑定真贋と鑑賞』は非常に有名であり
趣味者ならばほとんどの方が御存知だと思います。
この度、欲しいものがあり、手放すことにしました。
釉薬が非常に美しくて、観賞用としても実用としても楽しいと思います。

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