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- 拍卖号: h1032860705
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【模写】玉室宗珀 書状軸装 織田有楽斎宛 元和五(1619)年頃六月十八日付
織田有楽斎に宛て、一昨日のもてなしを謝すとともに本日茶を振る舞う旨を伝えたもので、帰りの際は同行することを尚々書にて述べております。
有楽が建仁寺の塔頭・正伝永源院に茶室如庵を建て隠棲した、最晩年期の動向を記す書状です。
戦国の茶人たちが世を去り、元和偃武の新時代を迎えるなか、老齢の有楽斎を気遣う玉室の暖かな墨蹟が感じられる逸品です。
永く禅書の紙背に用いられていたとみられ、識箱蓋裏に「川人氏蔵書記」の印が捺され、古筆了意の褒詞札が付属します。
◆玉室宗珀
江戸前期の禅僧。大徳寺147世。京都の人。俗姓は園部、瞳眠子と号する、諡号は直指心源禅師。春屋宗園の法を嗣ぐ。加賀藩前田氏の招請をうけ、大徳寺山内に芳春院をひらく。茶の湯を好み、書画を能くしたことでも知られた。寛永18(1641)年寂、70歳。
◆織田有楽
安土桃山・江戸前期の武将。茶道有楽流の祖。信秀の十一男、信長の弟。名は長益、有楽は号、通称を源五・源五郎。本能寺の変後豊臣秀吉に仕え、関ヶ原の戦いでは徳川家康に従う。晩年は茶道に親しみ、千利休の高弟七人の一人に数えられる。元和7(1621)年没、70歳。
◆古筆了意
江戸後期の古筆鑑定家。古筆家9代。通称は半之丞、別号を琴山・鑑覚庵道古。8代了泉の歿後、師家を相続して琴山の印を伝える。門下に恒川了盧・長井半弥・小林了可・清水了因・大倉汲水(了恵)。天保5(1834)年没、84歳。
〔本文〕
(尚々書)
帰寺之刻申承候、同道
可申候。
一昨晩は被入御念尊礼
過分候。今日御茶申度候間、
御出可被下候、恐々不備
六月十二日 (花押)
芳春院
(端裏書)如庵老床下 玉室
・識箱が付属します。
・径110cm、高さ40cm(最大幅。若干の誤差はご了承下さい)
・ヤケ・イタミがございます。
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【模写】所定の鑑定機関の無い作品、わずかでも真作ではないと疑いのある作品、当方で判断出来ない場合
【印刷】印刷もしくは工芸印刷の作品
【版画】木版画・水印版画・リトグラフ・拓本・石刷の作品
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