代々木ライブラリーの『代ゼミ方式 フロンティア世界史 頻出テーマ史&各国史 (代々木ゼミナール講師 佐藤幸夫著)』になります。
20年ほど前の本で、現在は絶版ですので、この機会にいかがでしょうか。

［説明(「はじめに」より)］
“すべての道はローマに通ずる”
この名言は,ラシーヌ・モリエールと並び評される17世紀後半のルイ14世時代の古典主義詩人, ラ=フォンティーヌの代表作『寓話詩』 の一節です。この「道」とは,主に軍道のことであり、広大な属州において各地で起こる反ローマ暴動を短期間に鎮圧するために、ローマの大軍をスムーズに運ぶ必要性から生まれた軍道なのです。 ローマ市を中心に網の目のように各地に張り巡らされた軍道は,国家安定の為の生命線といっても過言ではなかったのです。
近年の世界史入試問題の傾向を見ると、明らかな事実がわかります。
それはテーマ・地域・各国史の増加です。いわゆる「テーマ史」の出題は,以前は上位難関校と言われる大学の入試問題の典型的なパターンだったのですが,今では、以下に示すように、広い範囲に及ぶようになってきました。

センター試験・・・・・全問がテーマ史
国公立2次十早慶上智立教・・・・・ 70%以上がテーマ史
青明中法十南山関関同立・・・・・ 50%以上がテーマ史
その他の大学+女子大・・・・・ 30%以上がテーマ史

その出題頻度や難易度の高低はあれ まさに“これだけはやらなきゃいけない”という理由はお分かりでしょう。
とは言っても、そう簡単にマスターできないのテーマ史の厄介なところです。 「テーマ史」の学習は、教科書などで学習するいわゆる「通史(大まかに区分された時代 地域を断片的に整理した歴史)」を,ある1 1つのテーマ 地域・国に限定して歴史の流れを見ていこうというものです。ですから、 通史学習よりは幾分細かい用語が多くなるために, 大学入試では “ハイレベル” に位置付けされることが多いのです。 それが多くの受験生が勉強しにくいと錯覚する理由でしょう。 しかし、歴史なんてそうは違う用語がいっぱい出てくるわけではありません。 通史で学習した内容をベースに, 視点を変えた形で再度歴史を完成させていくものに過ぎません。 つまり,ひととおりの通史学習が終わった後で、 次に何をやろうか 1年間の総復習をしたいのだがどんな問題集が適当なのだろうかそんな時に最大の力を発揮するのが 「テーマ史」と言ってよいでしょう。
時代別・地域別に学習してきた「部分学習」を, ある項目から見た「タテヨコの体系的な学習」へと変化させながら 1度学んだ知識を違った方面・形から確認し、全知識の安定を図る。 まさに総復習, それが「テーマ史」 なのです。

“すべての道 (通史)は「テーマ史」に通ずる”

詩人ラ=フォンティーヌの言葉を借りることにしましょう。
さあ、出発です。 君の「世界史知識大帝国」の確立 安定を目指して,自分に合ったレベルから通史学習が終了しているテーマから視点を変えた世界史学習の辺境に挑戦してください! それがまさに『フロンティア世界史』 なのです。 この1冊を完成させ、君もローマ帝国が地中海世界を統一したように、 入試世界史を征服・統一していきましょう。

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