（2022年 6月 25日 10時 33分 追加）
本作は「江州住人佐々木入道源一峯」の貴重な裏年紀入りの快心作であり 更に本工では初見の「庇無平土迄落ル」の刻された裁断添文は 二つに裁断された上部がすぐさま地面に落る切れ味の凄さを表現したもので 刀身は数少ない現存作の中でも特に焼幅広く華やかな足入り大丁子乱が焼かれ 匂口小錵深く砂流し掛かり、近江石堂の面目躍如と称すべき優れた作域を成し 刃中丁子足が刃先近くまで長く入り、砂流しの中に盛んに金筋金線が随所に顕れる 傑作名刀と成っています。 掲載資料の「重要刀剣」には二尺三寸三厘の南蛮鉄を以いて造られた作として 互の目丁子が焼かれた二代佐々木一峯の作で出来映宜しいものとなっていますが 本作は更に焼幅刃味が華麗であり、天和四年子二月十九日の年紀に加えて 裁断銘が添えられた資料としてこの上なき御品であり、 しかも反り姿の美しい無疵完品名刀となっています。 私共の手元に現在御預りしている事は本年の重要刀剣審査にも出されていない 旧家伝来品として理解され、 落札者様には来年度の重要刀剣審査にお出し頂きたい同作中の白眉名品となっています。 二代　一峯は井伊家御抱工であればこそ、当時高価であった南蛮鉄を用いる事が出来、 江戸にても製作された由縁は藩主の御伽衆として参勤交代に従い鍛刀されたものであり 藩主の求打以外の刀を鍛刀していないが故の現存作の稀少性となっています。 実力最上位の「井伊大老御抱工」として郷土の愛刀家に是非にお勧めしたき誇れる名刀であると思われます。

（2022年 6月 25日 10時 38分 追加）
寸法　元幅：約３．１ｃｍ　元重：約６．５ｍｍ　先幅：約２．１５ｃｍ　先重：約４．５ｍｍ　刀身重量：約６５５ｇ

（2022年 6月 25日 10時 43分 追加）
今回出品の商品は、刀剣収集の友人より委託されました商品になります。

（2022年 6月 29日 14時 47分 追加）
沢山の方にご入札を頂いていまして有難うございます。　依頼人からの連絡で総合評価の数が少ない方(一桁）　評価の内訳で非常に悪いが許容範囲内ですが多い方のご入札はお控え頂ければとの事で　どうぞご理解いただければ幸いです。尚依頼人が高齢なのでこれから収集品を整理したいとの事で、来月特別保存刀剣を三点代理出品する予定です

（2022年 7月 1日 14時 54分 追加）
質問覧で一番高い金額で入札をされていました片から入札の取り消し依頼がありました、私も代理出品ですので大変困りました　何とか依頼人様の承諾をえて取り消しにおおじました。　現在入札金額が前日の約半額になっています。　ウオッチリストにも沢山の方が登録されています　　入札金額が変動していますが私どものミスではなく入札者様の手違いであります。　何よりも依頼人様がショック受けています。　どうぞ最後まで宜しくお願い致します。